ヒッポファエ油

Hippophae rhamnolddes
グミ科、サージ(沙棘)・Sea buckthorn
果実を圧搾分離、温度により固化

最近お世話になっているオイル。
オイルの勉強の際いただいたサンプルをどう使おうかと考えていたら、ひどい靴擦れをおこし、使ってみることに。

組成
パルミチン酸 28-43%
パルミトレイン酸 ~25%
ステアリン酸 2%~
オレイン酸 18-30%
リノール酸 2-6%
リノレン酸 ≒2.5%
効用・機能性
紫外線照射やがん治療による皮膚損傷、のアフターケア・火傷・アクネに効果有り。動物のがんや白血病に著しい効果があると証明済。
皮膚老化防止・痛み止めと消炎作用・放射線防止・慢性皮膚炎治療効果
ブレンド使用で頭皮に鎮静効果を与えてフケ発生を減少させる

本当は皮膚再生作用にもっと期待できるものを使いたいところだけど、封を切ってしまっていたので使わずに酸化させてしまうのは勿体ないのでいつものように自分の身体で実験。

カロチノイドが多めに含まれているとの事ですっごく鮮やかなオレンジ色で香りはベリー系のような甘いお菓子のような香り。ヒッポファエと聞くと全くわからなかったが、通名シーバックソーンで、最近話題になっているフルーツだった。干ばつ地帯にも生育しているらしくチベットとかモンゴルとかの産業発展のためにシーバックソーンのジュースなど加工品を作って売り出そうという動きを見たので、この先日本でも新たなスーパーフードとして人気が出るかもしれない。香りから想像する味は美味しそうだ。中国漢方でサージはメジャーだから口にしたことがある方は結構多いのかもしれない。

肝心の使い心地は…まぁオイルだからか傷口に塗っても痛くもなんともない。傷の治りが早いかといえば、そうでもないかな。まぁ、もともとそういう効果のあるオイルじゃないからな…でも痛み止めと消炎効果があるのでそれは期待。数日塗り続けているがありがたいことに炎症もなく、傷を負った翌日からまた靴を履いて長距離を歩いても痛くもなく悪化することもなかった。
この先なかなか使うことはないオイルだとは思うけど、何より香りが良くて癒されるので使いたくなる。が、色が問題。やっぱり衣類に移るし一般使用向けじゃないな。やっぱり病院での治療の際に使われるものか。残念
(後日記;傷の治りは早かった!!3日目にはほぼ完治に近い状態)

後はこれから夏本番、アウトドアで焼けてしまった際の皮膚損傷や火傷の時に使ってみようかな。本当は日焼けケアには他のオイルを使いたいところだが、このオイルの実力を知りたいので検証してみなくては!この夏、焼けることがあれば追記します。

アプリコット油

学名:Prunus armeniaca (バラ科)
種子(種の中の仁)、低温圧搾油

これ、好きですね。
ほんのり杏の良い香りで癒されるし、こだわらなければ薬局で数百円で売ってるから簡単に手に入る。でもって肌に良い。

成分組成
オレイン酸  60-70%
リノール酸  20-35%
パルミチン酸   4-10%
ステアリン酸、パルミトレイン酸
特性
保湿作用、皮膚組織再生作用、抗炎症作用
皮膚のくすみや不活性に効果的、禁忌なし

使い心地は浸透性が高くてサラッとしている感じ
皮膚をしなやかにしてくれるからフェイシャルトリートメント・美容ケアに良し。
皮膚に栄養を与えてくれて水分を保ってくれる優秀さ。
そしてくすんだ皮膚や疲労した皮膚、活力のない皮膚に栄養クリームとして年間を通して使える。
化粧用油として昔からあるのもうなずける。
別名のパーシック油っていうのは聞いたことなかったけど。

杏の種子は漢方薬としても使われているわけだし、お肌に良いのは実証済みって感じかな。
個人的には生まれ持ったそばかすの緩和を目指してコメヌカ油ベースで使ってるけど、全体のくすみやお疲れの方にはアプリコットはコスパも良くて最高かも。ナイトケアには香りでもリラックスできるし。

ホホバ油

学名;Simmondsia chinensis (ホホバ科)
実(種子)、低温圧搾

正確には不飽和ロウエステル
油脂ではない

結構メジャーなオイルの一つではないかな。女性なら名前を知っている方はほとんど、男性もスキンケアをする方なら知っている・使ったことがあるという方もいらっしゃると思う。

私はあまり美容に手をかけずに暮らしていたので、ホホバの勉強をした際に実はオイルではなくロウだと聞いた時、少し怖いと感じました。
結構使っている人は多いと思うけど、ちゃんとみんな解かって使ってるかな?
ロウって事は、大げさに言えば皮膚表面に膜を張ってしまうイメージ、肌の状態によってはそれが吉と出る場合ももちろんあるけど、知らずに毎日・毎回使うものではないかな。

以前、乾燥肌で痒くて眠れないと言う男性が奥様からホホバオイルをもらい毎日背中に塗っていると仰っていた。それで改善したと伺ったが、毎日塗るのでしっかり洗浄しないと乾燥以外の問題が出そうだな…と、たまに思い出すことがある。
乾燥やアトピーで掻きむしってしまい肌表面が荒れてしまっている際はホホバは有効だと思う。表面をコーティングし外界と遮断する、皮膚の壊れてしまったバリア機能の変わりになってくれる。でも、洗浄を怠ると毛穴などに詰まってしまい、別の炎症と言う症状が出てしまう場合がある。使用は方法・量・頻度など、肌の状態をしっかり見て判断しないといけない。

組成成分
エイコセン酸 70-80%
エルシン酸  10-15%
オレイン酸  5-12%
特性
抗炎症作用・保湿作用・髪のトリートメント作用
乾燥肌・ニキビ・ヘアケアに有効
全ての肌質に適合、安定性に優れ禁忌なし

見た目はドングリみたいな感じ

Simmondsiaとは学者に因んだ名前らしく、ホホバ科にはこれ一種らしい。chinensisとあるので中国原産かと思いきやアメリカ南西部・メキシコが原産。なのでホホバ(jojoba)はスペイン語なのに合点がいく。じゃなんでchinensisなんだろ?

特色としては皮膚の酸性度を改善・調整するので脂性・混合肌の皮膚には外見を著しく改善し、乾燥した肌には活力を与える。また、使用後は皮膚に脂の膜を残さないので全てのスキンタイプに使用される。
…これがホホバが急速に支持・使用されていった理由かな。分かりやすく乾燥肌に効果が感じられるから、一般受けしそう。あと保存性に優れているから家庭でも使いやすい。

先に書いたとおり、油脂ではなく不飽和の高級アルコールが主成分の不飽和ロウエステルなので、常温では液体だけど、10-15℃で固化が始まる。
冬は白く固形化してしまうので、単体でボディクリームとしては不向き。乾燥を防ぐしリップクリームや指先に使うには効果的かも。
もともと乾燥する砂漠地帯でスキンクリームとして使われていたそうなので、乾燥のひどい所に部分的に使うのが良さそう

ホホバ油は黄色く特有の強い香りがありほとんどは脱臭濾過した精製ホホバ油が使用されている。
色を残した黄色いホホバ油と、脱色までした無色のホホバ油があるが、品質自体は変わらない。脱色に関しては単に好みの問題。
問題は脱臭・精製濾過・脱色段階で排除される成分はリン脂油、ヨウ素、ステロール類、色素。これら成分が残っていると腐敗しやすく光などに反応して白濁する原因となる。結果として肌を刺激し炎症などを起こす原因となる可能性があるので、しっかり精製されたものを選ぶ必要がある。(ホホバに限らず)

ファーナス油

アブラヤシ = Elaeis guineensis
ココヤシ = Cocos nucifera
主にアブラヤシの仁、ココヤシの実
分離抽出結合油 (分離抽出のため学名はナシ)

主にアブラヤシとココヤシの実から「カプリル酸とカプリン酸」という飽和脂肪酸だけを分離抽出した後にグリセリンを結合して作られた非常に安定性の高い植物油。

成分組成
カプリル酸 70-80%
カプリン酸 20-30%
特性 保湿作用
全ての肌質に適合、安定性・安全性に優れている
使用方法・使用量の目安に準ずれば禁忌なし

飽和脂肪酸=酸化の可能性が無いので保管方法・使用方法を守っていれば腐敗や劣化をほとんど起こさない。
中鎖脂肪酸のトリグリセライドの特徴として分子の大きさが非常に小さいので皮膚の深部にまで浸透する。

中鎖脂肪酸トリグリセライドであるファーナス油は体内代謝サイクルの中でステアリン酸に再結合されないため、90%近くがエネルギーとして利用されて肝臓で水と二酸化炭素に分解されてしまうので体内に蓄積されてしまうことはほとんどない。

飽和脂肪酸であるファーナス油は熱や酸に対しての安定性が非常に優れているので、保存性に優れていて取り扱いがとても簡単。

無色透明で無臭、粘度が低くサラッとしていて浸透性に優れ、精油の香りや特性に変化を与えないので、アロマテラピーのキャリアオイルとして理想的な植物油のひとつ。肌質も問わず使えることも優秀。

安定性・安全性に優れ、化粧用原料として市販の化粧品に使われていることが多いそうなので、知らず知らず既に使ったことがある方が多いと思う。

オイル自体がニュートラルなので良い面でもあるし、面白くないと感じてしまう部分はあるけど、とにかく便利な一種。

アロマテラピーを勉強する中で一番最初にキャリアとして使ったのがこのオイルだったな。初めての場合はアレルギーなどの不安がないこれを使うのが定石なのかもしれない。自分も全く知らない人に使うことを考えたらコレを選ぶと思う。
純粋な精油の効能にフォーカスして使うなら、やはりファーナスしかない。

カロフィラム油

学名:Calophyllum inophyllum
実、低温圧搾

世間ではタマヌ油とも呼ばれているそうです。
今回勉強のためにいただいた小瓶には Alexandorian Laurel Oil と書かれていて、以前勉強した時は上記の学名で覚えていました。
オトギリソウ科と記憶があるのに Laurel と書いてある。ってことは木だな…と、辞典を引っ張り出して確認してみる。
確かに樹高20m程の高木と書いてある。
オトギリソウ科と読んで勝手に草だと思っていた。また思い込み、悪い癖だわ。

特色
単体でも治療目的で使用される植物油
・血液流動促進作用
・鬱血除去作用
・瘢痕形成作用
に優れていることから
水虫やニキビなど様々な皮膚疾患、静脈瘤や足のむくみなどの血液循環器系の疾患に使われるとの事。
また、筋肉・腱・関節などの炎症にも効果あり
マダガスカル・台湾、日本では小笠原諸島に自生している

自分で使う機会はないだろうなんて思っていたけど、5mlいただいた上、肌の赤み(毛細血管が見える)に効果があるとの事で、長年悩んでいた頬の毛細血管にどう影響するか実験してみた。

普段はライスキャリアオイルを化粧水の後に付けているが、更にその後カロフィラム油を左右の頬に1敵ずつ塗ってみた。

正直、香りが苦手な方は多いかもしれない。焼けたような香り、薬草を煮詰めたような香り、そんな表現で正しいかな?服や寝具に付いたらずっと取れない上に、色も緑っぽい。とりあえず使用は夜だけにしてみる。

使用感はべったり。時間がたっても表面がベタベタのまま。
最初のうちは慣れなくて嫌だったから寝る前にティッシュでオフしてたけど、数日たてば独特の香りもベタつきも慣れてしまって全く気にならない。人の慣性ってのはすごい。もしくは私の順応性の問題か。

10日ほど経過。
血管が以前より目立たなくなってきている。赤みは取れているかは判断に困るけど、30年悩んでいた血管が見えなくなってきたことに感動。
そして辞典には載っていなかったけど、ソバカスが薄くなっている。シワも改善。これはライスキャリアオイルの効果なのか、カロフィラムにもこの作用があるのか・・・
ネットで調べてみると、シミやシワの改善のために使用している人もいるそうだ。産地の人たちは日焼け後に使っているとも書かれている。
このオイル、なかなか有能なのではないか!?(今更)

血液流動促進作用と鬱血除去作用が特徴で、むくみの事ばかり考えていて、でも香りがキツイから部分使用じゃないと嫌だしなぁ。。。私は使わないなぁ。。。なんて考えていた自分が馬鹿だった。
そうだよ、血液流動促進作用があるなら、しかも単独で医療用に使うくらい効果があるなら頬の血管の正常化にも使える!その上ソバカスが薄くなるなら嬉しすぎる!!

とりあえず一瓶使い終わった時にどうなるか楽しみ。
これから紫外線が増え、ソバカスが濃くなるシーズンだけど、それでも薄いままだったら、本格的にお勧めしていこうと思う。

アンチエイジングのブレンドで使わない手はない!!
問題は香りだな。私は嫌いじゃないけど。